噛み合わせ

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噛み合わせ

近年、噛み合わせはお口の健康だけでなく、全身の健康、心の健康を左右することがわかってきています。それゆえ、患者様の人生と密接にかかわります。

噛み合わせが合ってなかったり、奥歯がないとアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβが大量に増加し、改善することで正常値まで減少するとが動物実験で明らかになっています。

また、噛み合わせを改善すると大脳皮質前頭前野が活発に活動することもわかっています。この大脳皮質前頭前野というのは記憶、計画、思考、感情、意欲にかかわるもので逆に大脳皮質前頭前野が働かないと、もの忘れが増えたり、計画性や思考力が低下しやすかったり、感情的になったり、やる気の低下につながります。

歯はそれぞれ上下の顎の骨に埋まった形で存在してますが、下の顎の骨は一体となり左右の顎の関節を介して頭蓋骨に筋肉でぶら下がった状態で存在します。噛み合わせに不調話が生じると下の顎が左右にどちらかにズレます。そうすることで顎の関節に負荷がかかり顎関節症の原因となりかねます。そればかりではなく、顎がどちらかにズレると本来であれば頭の傾きが発生しますが人間はそれを修正しようと首や肩、次いで上半身や下半身といった全身の筋肉を引っ張り合います。それにより頭痛や肩コリ、姿勢の乱れの原因に繋がりかねます。

その逆もしかりであり、悪い姿勢や癖があれば下の顎が左右にズレやすく顎の関節や歯に負担をきたすことがあります。

冒頭でも述べましたように「噛み合わせ」とひとことで言ってもお口の影響をはじめとするとともに、脳への影響、全身への影響をおよぼす重要な要素の一つです。歯は毎日の生活で少しずつ変化し治療の有無に関わらず一生涯同じ形、同じ噛み合わせではあり続けません。

虫歯や歯周病ももちろんこれらの歯の病気は噛み合わせを変化させるリスクとなります。未来の心身の健康のためにも「噛み合わせ」ということを少し意識してみてはいかがでしょうか?