むし予防は、【 歯ブラシ＋甘い物を控える＋フッ素 】ということは広く知られていると思います。だけど、実践しているつもりでもむし歯を繰り返すと感じている人も少なくないと思います。
今回むし歯予防において重要だけどあまり知られていないことをお話しします。
実はむし歯のなりやすさはお口の中の酸性度に大きく左右されます。
お口の中は普段は中性です。
これがちょっとでも食事をしたりお茶お水以外の飲み物を摂るとすぐに酸性になります。酸性環境下においては歯が溶けるだけではなく、むし歯菌が活発になり歯を溶かします。
しかし、お口の中には唾液という素晴らしい物が存在します。唾液はお口の中を中性に戻す働きがあり、中性環境下では唾液中のミネラル成分で歯の再石灰化により回復します。またむし歯菌も中性環境下では活発さを失います。
また、就寝中は唾液が著しく低下するため就寝前に食事や清涼飲料水の摂取したまま寝てしまうと歯の回復が十分に行えず虫歯のリスクが非常に高くなります。ですので、日中のお口の中の酸性度をうまくコントロールすることがむし歯予防にとても重要なんです。
食事や間食を摂ったときの、お口の酸性度の変化
- 青色線：食事や間食を一回した場合
- 赤色線：食事や間食を頻回摂取した場合
このように皆さんも上手にお口の中の酸性度をコントロールし、美味しく健康な毎日を過ごすヒントにしてみて下さい。
